痛みとは

痛みとは,「実際の組織損傷や潜在的な組織損傷に伴う,あるいはそのような損傷の際の言葉として表現される,不快な感覚かつ感情体験」であると国際疼痛学会(IASP:International Association for the Study of Pain)によって定義されています※1

痛みに関連する神経経路には,「痛い」という信号を脳に伝える経路(上行性疼痛伝導系)と,「痛い」という信号を抑える経路(下行性疼痛抑制系)の二つがあります。これら二つの神経経路が痛みの信号の流れをコントロールしています。
痛みは体への異常な出来事を示す警告信号です。通常であれば,異常の起きた体の部分から脳にまで適切な電気信号が伝えられますが,この神経回路が正常に機能しない場合には,体への異常な出来事が起こっていなくても慢性的に痛みを感じるようになることがあります。

※1:日本ペインクリニック学会用語委員会翻訳:国際疼痛学会 痛み用語 2011年版リスト

監修:自治医科大学 整形外科 教授 竹下 克志 先生